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東京の西、八王子市。ここは、その昔に養蚕や織物が盛んだったことから桑の都、「桑都(そうと)」と称されていました。
甲州道中最大の宿場町となり、さまざまな文化を育みながら発展してきたまちの礎は、戦国時代末期に関東の覇権を握った北条氏の名将・北条氏照が、城下町を築いたことに遡ります。
桑都の発展を支えた養蚕農家や絹商人は、氏照が武運を祈願し、いにしえより人々が霊山として崇めてきた高尾山を信仰し、大切に護ってきました。
高尾山では、今も人々の祈りとともに、江戸時代に花開いた桑都の伝統文化が連綿と受け継がれています。
桑都物語は、北条氏によって興ったまちの営みと、現代にも続く霊山・高尾山への人々の祈りが、この地に育まれた豊かな文化を未来へと紡いでいく物語です。
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日本遺産のストーリー「霊気満山 高尾山 ~人々の祈りが紡ぐ桑都物語~」を構成する文化財として、国史跡・八王子城跡をはじめとする北条氏照公ゆかりの史跡等(6件)、 高尾山及び薬王院の信仰に関する文化財(11件)、 桑都の歴史の中で育まれた伝統文化(13件)の、未指定の文化財を含むストーリーを語る上で欠かすことのできない八王子市の有形・無形の文化財(計30件)を位置づけました。
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「桑都物語」は、過去を語るだけの”物語”ではありません。数多の構成文化財とそれらに関わる多くの人々の思いが、新たな魅力ある物語を紡いでいきます。 物語に触れた人がその魅力を共有(シェア)することで、次なる「桑都物語」が生まれていくのです。
みんなの桑都物語を見る04
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「日本遺産(Japan Heritage)」は地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。 ストーリーを語る上で欠かせない魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。
文化庁「日本遺産(Japan Heritage)」について